仕事部屋の蛍光灯が切れたとき、母がいつも頼んでいる街の電気屋さんに電話しました。
その日のうちに見に来てくれて、翌朝には新しいLED照明を取り付けてくれました。
仕事部屋は六畳ですが、文字を読んだり書いたりすることが多いので、選んだのは十二畳用です。
めっちゃ明るい。
これでまた、仕事がはかどります。たぶん(笑)
大きな店で買った方が、安いことの方が多い
照明を買って取り付けるだけなら、大きな家電量販店の方が選択肢は多く、料金も安かったかもしれません。
けれど、その電気屋さんには、照明以外のことも頼めました。
廊下の電球も、ついでにLEDへ替えてもらう。
仕事部屋のエアコンから聞こえる、妙なビリビリ音も見てもらう。
「ついでに、これも」と言える。
そこが、街の電気屋さんのいいところでした。
特に母のように年を重ねると、電球を一つ替えることも簡単ではありません。
安い照明を買うことと、困ったときに相談できる人がいることは、同じ買い物ではないのです。
私たちは、商品以外のものにも払っている
お金を払うとき、目に見える商品だけを比べることがあります。
同じ照明なら、安い方が得。
同じ時間なら、料金が低い方が得。
けれど、サービスの中には数字だけでは見えないものが入っています。
すぐ来てもらえる安心。
事情をわかってくれている気楽さ。
自分ではできない「ついで」を引き受けてもらえること。
選ぶ手間や、失敗する心配を減らしてもらえること。
私たちは、商品そのものだけではなく、その前後にある安心や時間にもお金を払っています。
「安い方が正しい」という脚本
少し高いものを選ぶと、損をしたような気持ちになることがあります。
もっと安くできたのでは。
自分で調べればよかったのでは。
それくらい、自分でやればよかったのでは。
人生劇場で見るなら、「同じものなら、いちばん安く手に入れるのが正解」という脚本があるのかもしれません。
もちろん、価格を比べることは大切です。
安くできるものを、わざわざ高くする必要もありません。
でも、本当に買っているものが違うなら、値札だけを比べても答えは出ません。
何をしてもらえると、私は助かるのか。
どんな安心がほしいのか。
どの手間は自分で楽しめて、どこからは人に頼みたいのか。
そこがわかると、お金を払う基準は「安いか高いか」だけではなくなります。
電気が明るくなったことに加えて、廊下の電球も替わり、エアコンの気がかりも一つ減りました。
私が買ったのは、LED照明だけではなかったのでしょう。
お金を使ったあとに残るものまで見てみると、その買い物の本当の値段が、少し違って見えることもありますよ。
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