「人と比べてはいけません。あなたは、あなたです」
よく聞く言葉です。
たしかに、誰かと比べるたびに落ち込み、自分の足りないところを数えるなら、いったん見ない方がいいこともあります。
でも、人と比べることは、すべて悪いのでしょうか。
以前、北海道へ行ったとき、同年代の素敵な人たちにたくさん会いました。
その人たちを見ながら、ふと気づきました。
「私、素敵になることを少しさぼっているな」
夏は引きこもるから、美容院は後回し
暑い季節は家にいることが多いので、美容院はしばらく行かなくてもいいと思っていました。
どうせ髪は、おでこ全開でまとめる。
誰に会うわけでもない。
少しくらい後回しでも、困りません。
けれど、素敵な人たちに会ったあと、心の奥から小さな声が聞こえました。
それでいいのか、私。
京都へ戻って美容院へ行き、数年ぶりに前髪を作りました。
自分で言うのもなんですが、私は前髪がある方が、ちょっと可愛くなります(笑)
ただ、癖が出るし、鬱陶しい。
切るだけなら一瞬なのに、その少しの面倒を理由に、何年も遠ざけていました。
比べると、自分の望みが見えることがある
誰かを見て「いいな」と思うとき、そこには自分の望みが映っています。
あの人のように、もう少し自由に働きたい。
あの人のように、自分の好きな服を楽しみたい。
あの人のように、年齢を重ねても素敵でいたい。
比較したあとに残るのが、「どうせ私なんて」だけなら、その比較は今の自分をすり減らしています。
でも、「私も、そっちへ行きたい」が残るなら、それは原動力になります。
人と比べることが問題なのではなく、比べたあと、自分へどんな言葉をかけているかが大事なのだと思います。
誰かの素敵を、自分への刺激にする
誰かがきれいになった話をすると、「私も美容院へ行きました」「気になっていたことを始めました」と報告してくれる人がいます。
人の変化は、こちらを焦らせることもあれば、動くきっかけをくれることもあります。
同じ「比べる」でも、行き先はずいぶん違います。
落ち込んだら、見ない。
うらやましいと思ったら、「私は何がほしいのだろう」と見てみる。
少しやってみたくなったら、自分にも一つ与えてみる。
誰かと同じになる必要はありません。
その人の素敵さを借りて、自分の人生劇場の照明を少し明るくするだけです。
前髪を切ったくらいで人生が劇的に変わるわけではありません。
でも鏡を見て、「いい感じかもしれない、私」と思える日が一日増える。
比較がそんなふうに使えるなら、悪いことばかりではないと思うのです。
次は、どの人生劇場をのぞいてみますか?
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