「いつかやりたい」にも、賞味期限がある

『DIE WITH ZERO』という本を読みました。

ざっくり言えば、「ここぞというときには、ちゃんとお金を使って人生を味わおう」という本です。

30代で登るピラミッドと、60代で登るピラミッド。

同じ場所へ行っても、体力も違えば、感じることも違います。

やりたいことは、何歳になってもできます。

でも、まったく同じ条件でできるわけではありません。

どうやら「いつかやりたい」にも、賞味期限があるようです。

目次

「いつか」は、ずっと置いておける気がする

やった方がいい。

やりたい気持ちもある。

でも、今日やらなくても困らない。

こういうことは、きれいに後回しになります。

会いたい人に連絡する。

行ってみたい場所を調べる。

昔好きだったことを、もう一度やってみる。

締め切りがないので、いつまでも置いておける気がするんですよね。

「時間ができたら」

「もう少し落ち着いたら」

「そのうち」

便利な保存容器です。

ただし、中身が永久に同じとは限りません。

10年以上ぶりのランチ

先日、母が10年以上会っていなかった友人と会えるように、私が車を出しました。

電話では時々話していても、お互い80歳近くなると、同じ京都に住んでいても一人で出かけるのが大変です。

二人が顔を合わせると、60代の頃には残っていた「おばさん感」がすっかりなくなったお互いの姿を見て、

「えっ、こんなになった?」

と笑っていました。

短いランチでしたが、二人とも本当にうれしそうでした。

自分たちでは難しいLINE交換を私が手伝うと、帰ってからもしばらく、楽しそうにやり取りしていました。

10年会わなくても、会えばちゃんと笑える。

でも、次の10年も同じように会えるとは限りません。

感情をおいしく味わえるうちに

母がよく、「急いでする必要のないことは、なかなかできない」と言います。

本当にその通りです。

大事だけれど緊急ではないことは、日常の後ろへ追いやられます。

だから、大きな決意より先に、日付を一つ決めてしまう。

連絡先を開いて、短いメッセージを送る。

行きたい場所を保存するだけでなく、カレンダーに入れる。

そのくらいでいいのだと思います。

「いつか」を全部、今日やる必要はありません。

ただ、「今の自分だから味わえるもの」を、一つくらい先に出してみる。

感情を、なるべくおいしく味わえるうちに。

あなたは今、どの「いつか」を開けてみたいでしょう。


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