買った物を見るたび、あの日の気分まで戻ってくる

商品そのものは、とても素敵です。

色も形も気に入っているし、安い買い物でもありませんでした。

それなのに、見るたび少し気分が沈む。

なぜだろうと考えると、それを買った日のことを思い出します。

仕事がしんどくて、毎日イライラしていたころ。

高価な買い物で、気分を変えようとしていました。

物を見るたびに戻ってくるのは、うれしかった瞬間ではなく、あのころのイライラでした。

結局、その物は母にあげました(笑)

物には、買ったときの場面も残る

買い物では、商品とお金を交換します。

けれど、あとに残るのは商品だけではありません。

誰といたか。

どんな場所で選んだか。

そのとき、どんな気分だったか。

楽しい旅行先で買った小さな物を見ると、その場の空気まで思い出すことがあります。

反対に、つらさを紛らわせるために買った物には、当時の気持ちがくっついている。

値段は同じでも、物から受け取るものは違います。

ストレス発散の買い物が悪いわけではない

イライラしているときに買ってはいけない、という話ではありません。

欲しい物を買って気分が変わり、助かる日もあります。

ただ、「これが欲しい」のか、「今の気分から逃げたい」のかは、少し違います。

逃げたい気持ちだけで選ぶと、買ったあとも満たされず、次の物を探しやすくなります。

商品に問題があるのではなく、買い物に任せている仕事が大きすぎるのです。

先に、自分の気分へ手をかける

買い物をする前に、少しだけ自分を心地よい場所へ連れていく。

好きな飲み物をゆっくり飲む。

急がずに商品を見る。

一人で決めにくければ、好きな人と一緒に選ぶ。

気分が整ってから、それでも欲しいと思う物を買う。

そうすると、その物には「自分を大切にして選んだ時間」も残ります。

お金を何に使ったかだけでなく、どんな気持ちを乗せて使ったか。

物を見るたびに戻りたいのは、どんな自分でしょう。

買い物は、商品を家へ連れて帰るだけではありません。

その日の気分も、思い出として一緒に持ち帰っています。


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