「不倫について、どう思いますか」
そう聞かれることがあります。
もちろん、いいことだと言い切れる人は少ないでしょう。
本人だって、何の迷いもなく進んでいるわけではないと思います。
それでも好きになってしまった。
やめたほうがいいとわかっているのに、離れられない。
正しさだけでは片づかないから、恋愛はややこしいのです。
家で充電できないから、外で充電する
心理の勉強をしていたとき、こんな話を聞きました。
パートナーに足りない部分を、別の人に求めることがある。
家で充電できないから、外で充電するようなものだ、と。
けれど、その見方を少し変えると、浮気をしている側もまた、自分の中の「足りない何か」を相手に埋めてもらおうとしていることになります。
必要とされている実感。
女として、男として見てもらえる喜び。
日常から連れ出してもらえる高揚感。
恋しいのは、その人だけではないのかもしれません。
その人といるときに感じられる「自分」を、手放せないこともあります。
障害の多さが、必要になる恋もある
会える時間が限られている。
堂々とは歩けない。
先の約束もできない。
しがらみの多い恋は、苦しいはずです。
それなのに、いつも似たような人を選んでしまうなら、障害の多さまで含めて、その恋が何かを満たしている可能性があります。
簡単には手に入らないから、強く求めてもらえる。
会えない時間があるから、自分の価値を確かめたくなる。
平穏な恋では動かない、いつもの脚本が動き出すのです。
相手を失う前に、自分へ戻してみる
だからといって、「自分で全部満たせる人になりましょう」という話ではありません。
人は誰かに頼るし、愛してほしいと思います。
ただ、相手にしか埋められないと思っているものの正体がわかると、恋の見え方は変わります。
私は、この人といると何を感じられるのだろう。
その感覚を、ほかの場所や自分との関係でも少しずつ持てないだろうか。
相手を責める前に。
自分を責める前に。
恋の中で不足しているものを、静かに言葉にしてみる。
相手を手放すかどうかより先に、自分へ戻せる電源が一つ見つかることがあります。
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