腹が立っている。
悲しかったことも、やめてほしいこともある。
頭の中では、言いたいことがちゃんと並んでいる。
ところが、相手の顔を見た途端に言葉が消える。
相手がどう思うかを先に考えてしまって、話しているうちに「まあ、いいか」と引っ込めてしまう。
そして帰ってから、やっぱり納得できない。
そんなことがあります。
直接言えないなら、黙るしかないのか
私は、面と向かって気持ちを伝えるのが得意ではありません。
相手の表情が見えると、言おうとしていたことより、相手がどう受け取るかのほうが気になってしまいます。
けれど、不快だったことまでなかったことにはできません。
以前、失礼なセールス電話がかかってきたときは、代理店へ言い返す代わりに、親会社へメールを送りました。
謝ってほしかったわけではありません。
「こういうことは、しないでほしい」と伝えたかっただけです。
同じ番号からの電話は取らなくて済むよう、回線のオプションにも申し込みました。
そこまでするのか、という話ですが(笑)
小さな不快は、放置しても消えない
一つひとつは些細なことでも、不快は少しずつ積もります。
この程度で嫌だと言うのは大げさだ。
相手に悪気はない。
しょうがない。
そうやって毎回飲み込んでいると、ある日まったく別の場面で限界が来ることがあります。
気持ちを伝える目的は、相手を言い負かすことではありません。
自分の中にある「これは嫌だった」を、きちんと扱うことです。
口で言えないなら、メールでも手紙でもいい。
その場で言えないなら、少し時間を置いてもいい。
自分に合う伝え方を持っておく
私は子どもの頃、母に腹を立てると部屋へ閉じこもり、母の枕元に手紙を置いていました。
心のシャッターを閉めて、気持ちだけは一方的に届ける。
大人になっても、基本の型はあまり変わっていません(笑)
でも、直接言えない自分を直そうとするより、文章なら伝えられる自分を使うほうが早い。
黙って我慢するか、面と向かってぶつけるか。
伝え方は、その二つだけではありません。
自分の負担が少なく、相手にも届く方法を一つ持っておく。
それだけで、「言えなかった」が積もる人間関係は少し減っていきます。
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