AIが答えを出しても、「どれが好きか」は自分で決める

眼鏡のレンズを交換しに行ったら、以前はなかったAIらしき視力測定が導入されていました。

スティックを動かして、見えている方向を選ぶ。

「こちらと、こちら。どちらがはっきり見えますか」

選んだ答えに合わせて、次々と画像が切り替わっていきます。

人が一つずつ確認していた作業を、機械が引き受けてくれる。

こうやって仕事は変わっていくのだな、と感心しました。

測れても、好みまでは決められない

測定が終わると、店員さんが戻ってきました。

出てきたデータをもとに、今度は実際のレンズを細かく調整します。

さっきのほうが見やすい。

遠くは見えるけれど、手元が少しぼやける。

こちらのほうが、目が楽な気がする。

数字の上で正しくても、自分にとって心地よいとは限りません。

「どう感じるか」という最後の部分は、こちらが答えるしかないのです。

目の写真を一枚撮ったら、完璧な度数がぽんと出てくれれば楽なのに(笑)

今のところ、そう簡単には終わらないようです。

正解より、「私はこっち」が必要な仕事

AIは、たくさんの情報を比べたり、候補を出したり、手間のかかる作業を速くしてくれます。

それでも、候補の中から何を選ぶかは残ります。

この文章は、少し冷たく感じる。

この色は、落ち着かない。

こちらの説明のほうが、相手に届きそうだ。

数字では大きな差がなくても、人は小さな違いを感じ取ります。

そこには、その人が見てきたものや、大切にしてきた感覚が混ざっています。

感じる力は、仕事の外にあるものではない

機械にできることが増えると、自分の仕事までなくなるように感じることがあります。

けれど、人の仕事は、機械と同じ速さで答えを出すことだけではありません。

出てきた答えを見て、どう感じるか。

誰に、どんな形で渡すか。

何を選ばないか。

そういう判断にも、仕事があります。

「私は、こちらのほうがいいと思う」

その一言を出すために、自分の感性を使う。

AIが答えを増やすほど、人には選ぶ力が必要になっていきます。


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