結婚も出産も「普通どおり」でなければ、人生は失敗なのか

仕事はそれなりに楽しい。

一人の暮らしにも、大きな不満はない。

それでも、年齢を考えた途端に不安になることがあります。

結婚するなら、そろそろ相手を見つけないと。

子どもを産むなら、もっと急がないと。

けれど、今すぐ結婚したいと思える相手はいない。

自分の人生なのに、見えない締め切りだけが近づいてきます。

「なんとなくの期限」がいちばん苦しい

出産には、体の変化や統計的な目安があります。

一方で、ある年齢になったら必ず不可能になる、と一本の線が引かれているわけでもありません。

できるとも言い切れず、できないとも決まっていない。

この曖昧さの中で、自分は結婚するのか、子どもを産むのかを決めなければいけない気がする。

渦中にいるときは、選択の重さがずしんとのしかかります。

周りの「まだ間に合う」「早いほうがいい」という言葉も、時計の音を大きくします。

受け入れるまでには、時間がかかる

私も若いころは、子どもを産む人生なのか、産まない人生なのかを考えました。

すぐに「どちらでも幸せ」と思えたわけではありません。

年齢を重ねる中で、「今世は子どもを産まない設定なのだな」と、じわじわ受け取るようになりました。

不思議なもので、一つの目標から解放されると、結婚するかどうかも以前ほど大問題ではなくなりました。

想像していたほど後悔に押しつぶされることもなく、ただ自分の機嫌を取りながら暮らす日々があります。

人生は、心配していた筋書きどおりに苦しくなるとは限りません。

もがいている時間も、無駄ではない

だからといって、結婚したい、子どもが欲しいという気持ちを諦める必要はありません。

望んでいる間は、出会いを探したり、できることを調べたり、精一杯もがいていい。

結果がどうなるかは、今はわかりません。

ただ、どの未来になっても、「あのとき自分なりに動いた」と思えることは残ります。

同時に、誰かと一緒でも、一人でも、自分を幸せにできる場所を作っておく。

結婚して子どもを持つことだけを正解にすると、違う道へ進んだ自分を不正解にしてしまいます。

家族の形は一つではありません。

予定していた配役と違っても、穏やかに続いている人生なら、それもちゃんと自分の人生です。


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