「子育ては失敗する」と聞いたとき
親との関係に悩む人の話には、いくつもの形があります。
やりたいことを認めてもらえなかった。
意見を聞いてもらえなかった。
兄弟と比べられた。
反対に、親になった側からは、「あのときの言い方は間違っていた」「もっと話を聞けばよかった」という後悔が出てきます。
親も子も、それぞれの席で「あれでよかったのだろうか」と考えている。
そんなとき、私が教わった言葉があります。
「子育ては失敗する」
なかなか思い切ったことを言います(笑)
完璧にできる前提を外す
この言葉は、子育てを適当にしていいという意味ではありません。
どれだけ考えても、その子の望みを全部わかることはできない。
親自身にも、育てられてきた歴史がある。
余裕のない日もあれば、判断を間違える日もあります。
「失敗しない親でいなければ」と思うほど、一度の間違いが取り返しのつかないものに見えてきます。
でも、最初から失敗することもあるとわかっていれば、気づいたところで立ち止まれます。
謝る。
話を聞く。
今からできることを考える。
失敗のあとに、修正という場面が続きます。
子どもの側も、自分の人生を修正できる
親にしてほしかったことが、今さら叶わない場合もあります。
だからといって、傷ついたことまで「仕方なかった」と飲み込む必要はありません。
嫌だったことは、嫌だった。
寂しかったことは、寂しかった。
そこは自分の中で、きちんと認めていいのです。
そのうえで、親が変わるのを待たずに、自分の人生で続きを選ぶこともできます。
言えなかった意見を、今の人間関係では伝えてみる。
選ばせてもらえなかった人は、小さなことから自分で選び直す。
親の失敗で始まった脚本を、そのまま最後まで演じる必要はありません。
失敗は、そこで終わりではない
親を責め続けても、自分を責め続けても、過去の場面は変わりません。
けれど、これからの関わり方は変えられます。
失敗は、終演の合図ではなく、修正する場所を教えてくれるもの。
親も子も、気づいた人から台詞や動きを変えていけばいい。
完璧な家族ではなくても、修正しながら続いていく家族はあります。
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