自分でできるけれど、大変なことは人に頼っていい

3メートルの紙メジャーでは足りなかった

法事の前に、母が「応接間のカーテンを替える」と言い出しました。

お店には、ビデオ通話で採寸方法を教えてくれるサービスがあります。

スマートフォンのカメラで窓やレールを映し、担当の方に「どこから測ればいいですか」と聞きながら、自分たちで寸法を測っていく仕組みです。

前もってもらっていた紙メジャーをレールに引っかけ、母と二人で上を向いたり、スマートフォンを持ち替えたり。

これで出張費も時間も省ける。なかなか賢い選択をしたつもりでした。

ところが、家には3メートルの紙メジャーでは足りない窓がありました。

そこまで大きいとは聞いていません(笑)

お金を取るだけのことはある

なんとか採寸を終えたものの、やってみてよくわかりました。

プロに測りに来てもらうとお金がかかるのは、ただ家まで来てくれるからではありません。

迷わず測れる知識がある。

必要な道具がある。

こちらが四苦八苦する時間を、短くしてくれる。

「自分でもできる」と「自分でやるのが楽」は、同じではないんですよね。

できることなら、全部自分でやった方が得。そんな脚本を持っていると、頼むたびに負けたような気分になります。

でも、プロにお願いするお金には、自分の時間と労力を戻してもらう意味もあります。

頼ることは、能力を手放すことではない

仕事でも、同じような場面があります。

自分で調べればできる。

時間をかければ、たぶん形にはなる。

けれど、そこに何時間も使って、本当にやりたい仕事が後ろへずれていくこともあります。

誰かに頼ったからといって、自分の能力がなくなるわけではありません。

むしろ、「ここは自分でやる」「ここはお願いする」と選べる方が、仕事全体は進みやすくなります。

「できるか」だけで決めなくていい

何かを頼むか迷ったとき、できるかどうかだけで決める必要はありません。

自分でやると、どれくらい時間がかかるのか。

そのあいだ、何が止まるのか。

終わったあと、自分はどれくらい消耗するのか。

そこまで含めて考えると、頼ることの見え方が変わります。

自分でできる。でも、今日は頼む。

それは手抜きではなく、自分の時間をどこに使うか決める仕事です。


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