お金は増やすだけでなく、何のために減らすか

お金の本といえば、増やし方、貯め方、稼ぎ方。

減らさないための知識が並びます。

ところが以前、『お金の減らし方』という本を読みました。

題名からして、ずいぶん逆向きです。

お金は増えたほうがいい。
減るのは困る。
できるだけ残しておきたい。

そう考えるのが普通だと思っていたので、「減らし方を考える」という発想そのものが新鮮でした。

残高が増えても、目的がなければ使えない

お金があれば、選択肢は増えます。

急な出費にも対応できるし、働き方を変える余裕も作れます。貯めることは大切です。

ただ、残高を増やすことだけが目的になると、いくら貯まっても使えません。

旅行へ行きたいけれど、減るのが怖い。
学びたいけれど、元が取れるかわからない。
欲しいものがあっても、もっと安いものを探し続ける。

お金を守っているつもりが、お金を使って得たかった時間や経験のほうを手放していることもあります。

正反対の方法で、うまくいく人がいる

仕事でもお金でも、正解は一つではありません。

好きなことを仕事にして結果を出す人もいる。
得意なことを仕事にして、好きなことは趣味として楽しむ人もいる。

十分に準備してから転職する人もいれば、先に辞めて道を作る人もいる。

正反対の方法なのに、どちらもうまくいく。

違うのは、何を大切にしているかです。

お金の使い方も同じです。

少しでも多く残したい人。
今しかできない経験へ使いたい人。
時間を買いたい人。
好きなものを長く使いたい人。

誰かの正解を借りても、自分が大切にしたいものと合っていなければ、支払うたびに落ち着きません。

何のためなら、納得して減らせるか

お金を減らすとは、浪費することではありません。

自分がほしいものへ、お金を移動させることです。

口座の数字を、休める時間へ。
会いたい人に会う交通費へ。
毎日使う気に入った道具へ。
自分の力を育てる学びへ。

何へ移したいかが見えていれば、残高が減っても「なくなった」だけでは終わりません。

もちろん、暮らしを守るお金まで無理に使う必要はない。

ただ、「減るからダメ」で全部を止める前に、

「これは、何に変わるお金だろう」

と考えてみる。

自分の人生劇場で、お金にどんな仕事をしてもらいたいのか。

増やし方を考えるのと同じくらい、納得できる減らし方を知っていると、お金は残高以上に頼れる道具になります。


次は、どの人生劇場をのぞいてみますか?

人生劇場には、恋愛・仕事・家族・お金・自分との関係など、
さまざまな「いつものパターン」があります。

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