頼まれた以上にやってしまう。
資料を渡すだけでいいのに、説明もつける。
相談を一時間で終えるはずが、気になってその後も考える。
料金を受け取ったら、「これだけでは足りない」と何かを足したくなる。
相手に喜んでもらえると、うれしい。人の役に立つことも好き。
けれど、続けているうちに疲れてきます。
「こんなにしているのに」と思った自分にも、少しがっかりします。
与えることが好きな人ほど、与え方を決めないと、自分の仕事そのものが嫌になってしまいます。
受け取る番になると、急に落ち着かなくなる
人へ差し出すことには慣れていても、お金や感謝を受け取ると居心地が悪くなる人がいます。
こんなにもらっていいのだろうか。
もっと返さなければ。
期待に応え続けなければ。
受け取った瞬間、心の中で追加業務が発生します。
頼まれてもいないのに、自分で納期を増やしているようなものです。しかも担当者も自分、承認者も自分(笑)
仕事は、与える場面だけでは成り立ちません。
相手の喜びを受け取る。
お金を受け取る。
「助かった」という言葉を、そのまま受け取る。
ここまで含めて、一つのやり取りです。
「誰にでも」は、やさしさを消耗品にする
同じように差し出しても、大切に受け取る人と、当然のように持っていく人がいます。
何度も無料で聞こうとする。
こちらの時間を気にしない。
受け取ったものを雑に扱う。
そういう相手にまで与え続けると、いつか「人に親切にするのは損」と思いたくなります。
でも、やさしさが間違っていたのではありません。
渡す相手と量を、選んでいなかっただけです。
仕事では、線を引いていい。
ここまではサービス。
ここからは別料金。
今回は引き受ける。
この人の依頼は受けない。
境界線は冷たさではなく、与える力を長持ちさせる仕組みです。
自分の分を残す人が、長く与えられる
人生劇場で、いつも「気前のいい人」を演じなくてもいいのです。
今日は余裕があるから少し多めに。
今週は忙しいから決めた範囲まで。
よろこんでくれる人には、また届けたい。
そんなふうに、場面ごとに選べます。
与える人が仕事を続けるために必要なのは、もっと与えることではありません。
自分にも時間とエネルギーを残すこと。
受け取ったら、すぐ上乗せして返そうとしないこと。
大切に受け取る人へ届けること。
誰にどこまで渡すかを決めても、あなたのやさしさは減りません。
むしろ、必要な人へ長く届けられるようになります。
次は、どの人生劇場をのぞいてみますか?
人生劇場には、恋愛・仕事・家族・お金・自分との関係など、
さまざまな「いつものパターン」があります。
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