少し高いけれど、欲しいものがある。
受けてみたい講座。
行ってみたい場所。
長く使えそうな道具。
金額を見て、いったん画面を閉じます。
「もう少しお金が貯まったら」
「臨時収入があったら」
そう思って、そっと未来の自分へ預けます。
ところが未来の自分も、同じように画面を閉じる。
「貯まったら買おう」は、便利な保留ボタンです。
欲しい。でも、お金が減るのは怖い
以前、受けてみたい講座がありました。
おもしろそう。
これを学んだら、また見える世界が広がりそう。
でも、数十万円します。
受けたいけれど高い。
お金が入ってきたら申し込もう。
そう考えているうちに、心の中がずっとモヤモヤしていました。
そこでタロットカードを一枚引くと、出てきたのは「愚者」のカードでした。
愚者の顔が、「何をそんなに考えているの?」「やりたいならやればいいや〜ん」と言っているように見えました。
愚者の顔をしばらく眺めて、講座をポチっと申し込みました。
もちろん、いつでもそれが正解になるわけではありません。
生活費まで使ったり、返せる見込みのないお金を借りたりして、勢いだけで買う話ではないのです。
ただ、そのときの私は、払えないのではなく、減るのが怖くて止まっていました。
お金の不安と、やりたい気持ちは両方ある
お金が減るのが怖い。
やってみたい。
この二つは、どちらも本音です。
不安を無視して「とにかく使えばいい」と進む必要はありません。
反対に、不安だけを採用して、やりたい気持ちをなかったことにする必要もありません。
人生劇場で見るなら、「もっと安心できる日が来るまで、望みは舞台袖で待たせておく」という脚本です。
けれど、お金の安心には終わりがありません。
もう少し貯まったら。
仕事が落ち着いたら。
先の見通しが立ったら。
条件を増やしていくと、開演日はずっと決まりません。
買うか諦めるかを、自分で決める
すぐ買うか、一生我慢するか。
選択肢は、その二つだけではありません。
いつまでに、いくら用意するのかを決める。
今あるお金の中で、何を減らせば無理なく選べるかを見る。
今ではないと決めたなら、次に考える日を決めておく。
調べたうえで、今回は買わないと自分で幕を下ろす。
大切なのは、「貯まったら」という曖昧な未来へ、望みを置き去りにしないことです。
買ったら何が変わると思っているのか。
待つことで何を守れるのか。
一年後も同じものが欲しいと思っていそうか。
そこまで見て選んだ答えなら、買っても、買わなくても、自分の決定になります。
お金を使うときに少し怖いのは、普通です。
怖さがなくなるまで待つのではなく、怖さと望みを同じテーブルに座らせて、話し合ってみる。
未来の自分へ丸投げしていた「いつか」に、日付が入るだけでも、物語は少し動き始めます。
次は、どの人生劇場をのぞいてみますか?
人生劇場には、恋愛・仕事・家族・お金・自分との関係など、
さまざまな「いつものパターン」があります。
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